足袋”とは“たび”と読み、和服を着たときに着用するものです。 足を保護、保温するもので、靴下のような履物です。
ですが、本来の意図するところには “日本人の精神”(スピリッツ)を体現するものです。 茶道、華道、武道に共通する“礼”の心です。 装えば、身も心も引き締まる心地する履物、それが“足袋”です。
指の股を親指と他の4本指に分けて仕立てるのが特徴で、 下駄や草履など鼻緒のある履物を履くための工夫です。また、足袋は直接 目に触れる事になりますので、着物の時に足袋を変えるだけでガラっと印 象を変えることもできます。体に合わせた仕立て方をしない日本の伝統的 衣装文化にあって、体の形に合わせた仕立てをする数少ない衣服です。